「教会主体の神学教育・指導者育成」(C-BTE )における全国的なネットワーク構築を推進している仙台バプテスト神学校が先月16日より教会研修場の提供と図書館蔵書拡充を目的に全国に献金を呼びかけている。
伝道力の低下が大きな懸念となっている日本教界の現状を打破するため、仙台バプテスト神学校では信徒教育、弟子訓練、牧会者育成、のためのコースを設けている。
コースは4つに分けられ、クリスチャンとして生きる「基本原則」を学ぶ15週のコースと、生涯にわたる信徒指導者として教会に仕え生涯にわたって信仰生活を確立させる1〜4年のコースは各教会で通信受講することができる。
また、教職者、教会指導者を育成する2〜6年のコースは所属教会での実践を前提に開講。毎週の学びか、集中講座にするかを選択でき、牧師や開拓伝道者の輩出を目標としている。
同神学校では通常経費として一年間に970万円の予算が予定されているが受講料でまかなうことができるものが4割ほどしかない。残り550万円を全国の支援献金で補おうとしている。
また、C-BTE のための教材印刷のため500万円の基金を確保し、築15年を過ぎた施設の補修のために出た150万円の赤字の埋め合わせするため200万円の必要があるという。
ますます減少、高齢化の進む日本の牧会者を要請することは日本のキリスト教界の急務である。牧会者育成のため教界がどれほど力を注ぐことができるのかが試される。