奥山実牧師(世界宣教センター所長)、手束正昭牧師(日本基督教団高砂教会)らが協賛・参加するユニオン神学大学・教会成長大学院が05年4月、大阪で開校した。申賢均牧師(韓国民族福音化運動協議会代表)が総長、奥山実牧師が副総長を務める。韓国・同協議会が、日本民族総福音化運動協議会(手束正昭事務局長)の協力のもと運営する。
同大学院は日本人の総福音化のために、日本人牧師たちの再学習をめざす構想が韓国から提起され設置されたもので、過去にない試みという。受講生は、まず、大きく成長した教会の集会に参加して体験し、教会成長の理論を霊性と神学の側面から研究する。研究結果は自教会という“現場”で実験を重ねて洗練され、教会成長理論と発展させていく。従来の方式が「理論から体験」であるのに対し、同大学院は「体験から理論」方式を採る。
日本、韓国、米国から訪問先を選び、年間で4、5教会を訪問する。
第一回訪問が4月18日から25日まで韓国で行われ、オンヌリ教会(ソウル市、信徒数1万5千人以上)、ソマン教会(ソウル市、信徒数5万人以上)など韓国の代表的な教会を訪問した。6月に韓国、8月に日本の本郷台キリスト教会(池田博牧師、神奈川県横浜市)を訪問する予定だ。
同大学院博士学位課程の入学資格は神学大学院を卒業し5年以上の牧会経験がある牧師であること、修士学位課程は神学校等の卒業生であることで、資格を満たす志願者は随時入学が認められる。同大学院は米ユニオン神学大学(カリフォルニア州)と単位互換提携を結び、両大学で学位を取得できる。
日本の同大関係者は「教会の成長と日本人の救いを願っている先生方に受講していただくため、奨学金制度を特に充実させた」と話している。詳細は同大事務局(電話06(6754)3727、FAX06(6754)3767)。