キリスト教教育を支援する「レインボーミニストリーズ」(代表・杉本玲子、東京・町田)が5日、お茶の水クリスチャンセンター(東京・千代田)で、「夫婦のための子育てセミナー」を開催した。辻岡健象牧師(小さないのちを守る会代表、教育学博士、福音自由教会)と敏子夫人が「夫の役割・妻の役割」をテーマに講演。辻岡牧師は「夫婦は違いがあってこそ調和しハーモニーが生まれる」などと語った。敏子夫人は「(相手の)心が理解できないとき、(自分と相手の)違いを受け入れあうことを神様に教えられた。そこから出発した」などと話した。
敏子夫人は冒頭で「骨と肉を分かち合って創造された(創世記2章)男女のはずが、新聞やテレビで骨肉の争いを報じられている。クリスチャンの家庭も安心できない」と話し、人間が神から背を向けたことが夫婦間の問題の根底にあると説明した。また、「正反対の性格」の夫との葛藤の連続を経験しながら、祈りを通して神様は「自己中心」で「他の人の魂を傷つける」という罪に対して目を開かせ夫人を変えてくれたと話し、祈りの重要性を強調した。
敏子夫人は育児に言及し、子供に誰も知らないことも神様はすべてご存知と教え祈らせた、と述べた。「神様は、両親が愛するより、もっとその子を愛している」と話し、神様から子供を与えられたことに感謝したと告白した。我が子一人ひとりが神様からの憐れみを受け信仰を受け継いでくれたのは、祈りを通して神様が導いてくださったからと証しを述べた。
辻岡牧師は「男は動物的で女は繊細。創造のときから材料が違い、みな育ちも違う」と述べ、夫婦は違いがあって当然と強調すると、「相手を変えようと躍起にならず、自分を変えてみることが大切」と話した。
辻岡牧師は「命は神様からの(与えられた)ものとして感謝すべき」と語ると、胎児の人工中絶について「命の私物化。出産は義務ではなく賜物(特権)」として中絶反対を主張した。一方、男性からの支えがないことも問題とした。「『ダメ』なことを教えるだけではなく環境に影響を受けない信仰を育ててほしい。」「福音主義は自分を世の中から切り離そうとするから信仰が生きない。日曜日の礼拝を守れないことを責めることはあっても、(礼拝を守れない人のために)礼拝を早朝にささげる努力は怠ってきた」と指摘した。
質疑応答の時間があり、「お尻を叩く等による指導はどうか」との質問に対して、同牧師は「ストーブに手を伸ばそうとする子供は叩かなければならない。(取り返しがつかなくなる前に)善と悪を教えなければならないときがある」とし、「本当に愛がなければ叱らない」などと話した。「3歳ごろまでは素手で叩いて教えたほうがいいと思う」と語った。