関西学院大神学部は今年4月から、「キリスト教神学・伝道者コース」と「キリスト教思想・文化コース」の2コース制を導入する。募集要綱から“洗礼”を取り払い、キリスト教に興味のある学生にも広く門戸を開くことで、学部内に多様な価値観を招き入れ、交流と証しの中で「生きたキリスト教」の本質を探る機会を得るのが狙いだ。
今回のコース制採択にあたり、同大神学部は学生に対し、「生きたキリスト教」を総合的に学び、開かれた実践的な知識を習得することを期待している。同学部は、キリスト教の理解を目指しながらもキリスト教を絶対化せず、多様な人びと、文化、宗教との遭遇の中で他者の価値観を理解、尊重し、キリスト教精神に基づく奉仕の在り方を追求するのを目指すところとしている。
2コースのうち、キリスト教神学・伝道者コースは伝道者養成の目的を神学部から継承する。募集はAO入試、△一般入試、△社会人入試−−−で行う。同コースの選択にはバプテスマ(洗礼)を受けている必要があり、バプテスマの証明書と所属教会からの推薦書の提出が必要。同コース選択後、キリスト教思想・文化コースへの変更はできない。
キリスト教思想・文化コースの募集は一般入試のみ。入学後にコースを選択する際、バプテスマを受けている必要は無い。コース選択後、バプテスマを受けていれば(受ければ)、神学・伝道者コースへの変更が可能。
地方試験場も、これまでの西宮と東京に加え、金沢、名古屋、岡山、広島、高松、松山、北九州(小倉)、福岡(博多)でも実施する。