日本ルーテル教団北海道地区では、今年2月から満二十歳以上で2年以上の教団教会活動会員を対象に、聖書の基本的な知識と説教のための訓練を行う信徒説教者の養成講座が始まった。
この講座は、前回の教団総会の主題であった『信徒と教職で担う宣教』の具体化を目指し、信徒が確信を持って宣教に参加できるようにと、証どまりでいることが多い一般信徒の説教機会のため、また教職者が減少している現状から、信徒リーダー養成の必要性に答えるためにとはじめられた。
昨年12月から地区教職会が行った信徒の説教奉仕者募集に応じて、札幌近郊の一般信徒13人が参加した。今後は札幌中央ルーテル教会を主会場として、1年半にわたり月に1回1時間半の講義を2回ずつ行っていき、講座終了者には修了証書が与えられる。さらに、信徒説教者としてふさわしいと認められた人には地区教職者会が地区に推薦、その召命が確認されれば認定書が与えられる。認定を受けると訓練を継続して学習を進めることができ、所属教会では年に数回説教することも可能となる。教職者不足という現状から、ほかの教会で説教するときには地区に申請してから、また地区や他教会からの要請で説教を行うことも可能という。
教団は今回の北海道地区の講座を試験的に運用し、今後は他地区にも拡大していきたいと話している。