アイルランドのクリスチャンアーティストで貧困問題や人権問題の取り組みの活動でも注目され、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルで人権賞も受賞したU2が、日本人に向け、新たな動きを見せている。Yahooの知恵袋で日本のユーザーに質問を投げかけているのだ。「貧困を過去のものとするために、皆さんには何ができますか?」というのが、その質問の内容だ。この質問は7月7日午後2時頃に提出され、その日の内に約80通の回答を得た。
U2は国際的に有名なクリスチャンロックグループ。アムネスティ・インターナショナルの活動に20年に渡り貢献していることから、今年2月にアムネスティ・インターナショナル最高の人権賞である「良心の大使賞」を受賞した。例年の同授賞式を主催する、アムネスティの地球規模のアーティスト支援ネットワークである「アート・フォー・アムネスティ」を立ち上げたビル・シプシーは次のように語った。
「U2は今日、そしてこれまでも常に、単なる音楽以上の貢献をしてきました。バンドのメンバーは自らの音楽と名声を、数え切れないほどの人権の課題を達成するために用いています。DATA(Debt, AIDS, Trade in Africa)やワン・キャンペーンへの最近の関わりを通じて、特にアフリカに関係する債務、援助、貿易の問題に世界の注目を集めています。政治家や「伝統的な」世界の指導者たちが世界を変えてくれるのをただ待っているのでは足りないということをU2は示しました。U2は、その音楽、生き方、行動によって、何百万もの人びとを力づけ、奮い立たせてきたのです。」
アムネスティ・インターナショナルによるとU2は同団体の今後のキャンペーンにも参加予定とのこと。今後のU2の働きにも目が離せない。