日本キリスト教連合会(委員長・松岡俊一郎)は、キリスト者が尊厳死の問題について学び、尊厳死に対するキリスト者としての姿勢を協議しようと、シンポジウム「尊厳死―キリスト教会は支持しうるか―」を今月21日に日本福音ルーテル教会宣教百年記念東京会堂で開催する。基調講演に聖公会神学院の関正勝校長、シンポジストに多井一雄師(武蔵工業大学教授、浜田山キリスト教会)、竹内修一師(上智大学講師、カトリック)を迎える。コーディネーターは江藤直純師(日本ルーテル神学校校長、日本福音ルーテル教会)。
日本キリスト教連合会は、カトリック中央協議会、日本聖公会、プロテスタント諸派(教会)の協力によって運営されており(現所属団体59団体)、宗務行政における宗教界の窓口と位置づけられている財団法人「日本宗教連盟」の構成団体である。
今年4月、超党派の国会議員で構成されている「尊厳死法制化を考える議員連盟」から、尊厳死についてのキリスト教会としての見解を聞きたいとの依頼を受けた。連合会は、キリスト教界としてこの問題についての統一見解はないことを前提に発題した。
それを機に開かれる今回のシンポジウムでは、最近活発になっている「尊厳死法制化」を求める動きについて、そもそも尊厳死とは何なのか、法制化になじむものなのか、キリスト教信仰と倫理の観点からどのように受け止めることができるのかなどについて、キリスト教生命倫理の専門家がそれぞれの見解を述べる。
申し込み・問い合わせは、日本キリスト教連合会(電話:03・3260・8632、ファックス:03・3268・3589)まで。