アジア4カ国歴訪を日本から始めたブッシュ米大統領は16日午後、京都市内で外交演説し、日米同盟を「アジアの安定と民主化を後押しする基盤」と評価した。中国に対しては「人々が豊かになるにつれ、政治的自由への欲求が高まる」と語り、信教・言論の自由を尊重するよう主張、自由で繁栄した中華社会モデルとして台湾を挙げた。
大統領は「中国人は表現の自由を求めている。政府当局の監視・介入なく礼拝し、処罰を恐れることなく聖書や宗教書籍を発行したいと願っている」と述べた。
共同通信によると、大統領は自由こそ他国との友好関係を築く基礎と述べ、アジアでの自由の広がりは50年前に日本から始まり、今では日本国民は世界で最も自由な国民の一つだとした。
中国について、改革途上だと述べ、自由経済政策を進めると同時に、政治的、経済的自由の拡大、厳しい宗教管理政策の是正などを要請した。改革を進める中国と比較し、北朝鮮とミャンマーを名指しして「自由に向け一歩も踏み出していないいくつかの国」と批判した。
また、「一つの中国」原則を堅持し、中台関係は中台が問題を対話によって平和的に解決するべきだとした。
大統領の演説は国務省が先週末に発表した信教の自由に関する年次報告と一致する。報告書では、中国など8カ国について「この一年間、政府が信教の自由を著しく侵害する行動をとったか、これに深く関与した」と説明した。
特に、中国、北朝鮮、ミャンマーについて「政権からの独立や信条の内容を懸念し、独裁的指導者が一部または全ての宗教団体を反逆者と見なしている」としていた。
国外各紙によると、今週訪中を控えたブッシュ大統領に対し、同省は中国政府による宗教団体の弾圧の実情および人権問題の改善を公開の場で強く求めるよう要請した。
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