欧州連合(EU)が国連総会に北朝鮮の人権状況を非難する決議案を提出することが11日、分かった。共同通信などが報じた。最終文案について日米韓など関係国と近く調整する。国連総会が北朝鮮を名指しで批判するのは今回が初。承認されれば国際的な圧力は非常に大きくなる。
総会に北朝鮮の人権非難決議案が提出されるのは初めて。総会決議は法的拘束力を持たないものの、国際社会の意思表示は北朝鮮にとって大きな圧力になるとされている。決議案は、国連総会第3委員会(人権部門)で承認されれば、11月中には総会で投票される見通しだ。
日経新聞がフランスの国連代表部の情報として伝えたところによると、決議案は「拉致問題の早期解決を要請する」ほか、(1)国民に対する拷問(2)国外脱出者の処罰(3)思想の自由の侵害(4)女性への性的搾取(5)国連の人権機関に対する非協力的姿勢――などを強く非難する。
北朝鮮は、政府非公認の教会を摘発、関係者を処刑するなどキリスト教界でも激しい宗教弾圧を行う国として知られている。宗教の自由があることを強調するために平壌などに宣伝用教会などを建てたが、所属牧師や信徒は実際のところ信仰を持たない労働党員であることが複数の人権監視団体によって確認されている。統制が難しい住民たちの地下・秘密教会は厳重な監視の対象になる。
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