秋田県は10日、今年1月から2月にかけて行った青少年に関する意識調査の報告書を発表した。地元紙が同日報じた。「自殺をしたいと思ったことがある」と回答した子どもは14%近くに上り、「家庭に帰りたくないと思うことがある」と27%近くが回答、自殺死亡率が全国最悪の同県を通じて、日本全体の青少年の心を垣間見る結果となった。
調査は、無作為抽出した小学6年生、中学2年生それぞれ800人、高校2年生850人と、その保護者2450人の計4900人を対象に実施された。「家族や家庭」、「地域」、「内面」、「社会」の4項目に関する設問を56(保護者50)用意した。回答した児童・生徒2203人(回収率89・9%)、保護者2220人(同90・6%)分をから報告書をまとめた。
自殺については「やってもいいと思う」と回答した子どもが5・5%(小学生1・3%、中学生5・5%、高校生9・7%)だった。「したいと思ったことがある」は13・8%だった。
「家庭に帰りたくないと思うことがあるか」との質問には、子どもの4・2%が「よくある」、22・7%が「時々ある」と回答。「ほとんどない」は小学生58・0%、中学生42・9%、高校生39・0%だった。