全国霊感商法対策弁護士連絡会が18日、京都市内で全国集会を開催した。関係者の話などで21日分かった。130人以上が参加。主に統一協会によるとされる霊感商法等の被害の最新報告やカルト教団対策、統一協会の元信者らによる体験談の発表があり、元信者で現牧師の清水与志雄牧師(日本基督教団名古屋東教会)は講演で脱会者支援に周囲の人々の協力が不可欠と強調した。
同連絡会の弁護士は基調報告で、2004年の霊感商法による被害額が30億円を超えたと報告。これは全国の消費者センターなどの調べで判明した氷山の一角にすぎず、印鑑や数珠を売りつける手口など実際の被害はさらに莫大な額であることが予想される。
統一協会の元信者らは、家族や牧師の協力で救出されたなどと体験を語り、今後は自ら救済活動に参加したいと涙ながらに訴えたという。