日本YMCA同盟(東京・新宿)がスマトラ沖地震・津波による被害に対する半年以上の長期的な復興支援に取り組む意向であることが21日までに同同盟の発表で分かった。各国のYMCAと協力して行っている資金援助、救援物資の配布、被災者や被災孤児のケアと保護を継続する方針。
被災地となった国々では、YMCAが災害発生当初から緊急支援活動を始めた。日本YMCAの発表によると、スリランカではスリランカYMCA同盟が被災地の復興に取り組んでいる。インドネシアでは、メダンYMCAやシンガポールYMCAから派遣されたボランティアやスタッフがバンダアチェで活動中だ。インドではインドYMCAが復興活動に取り組むなど、YMCAの世界的なネットワークを駆使して情報交換し、物資や労働力の供給が効果的になされている。
日本YMCAからスリランカへ派遣されていたスタッフ2人が今月7日から現地に滞在、現地で活動するYMCA関係者と支援策についての協議を行った。帰国後の報告会では、今回の災害の復興には長期的な支援が必要との発表があり、話し合いの結果、アジア・太平洋YMCA同盟(APAY)、世界YMCA同盟(WA)と合流する形で支援にあたることが決まった。
日本YMCAは緊急支援募金の期限を今年6月末まで延長し、引き続き献金を呼び掛ける。問い合わせ先は同同盟(電話=03(5367)6640、担当=岩邉・北久保)。