世界YMCAとYWCAの両同盟は11月14日から20日までの1週間を世界YMCA/YWCA合同祈祷週とし、「変革を導く」を主題とする全5回の聖書研究テキストを作成。これを世界YMCAとYWCAの会長からのメッセージや祈祷週のための礼拝順序と合わせて、日本YMCA同盟の公式ウェブサイトで公開している。
公開中の文書によると、聖書日課のテキストは、独・バイロイト大の旧約聖書学者ウルリケ・ベックマン博士が用意し、昨年7月の世界祈祷日国際委員会の会合で発表されたテキストを編集したもの。聖書講解、導入、祈祷文、実践的課題の提示等が盛り込まれており、両同盟の歴史と歴史を支えてきた信仰を学び、課題の共有と先進性(リーダーシップ)の成長を通して「改革」の足掛かりを得るのが狙いだ。
同文書で世界YWCA・YMCA同盟のモニカ・セッシェ シーザー・K・L・モレバチ会長は、祈祷週をYWCAとYMCAが「聖書が人の日常生活に対して意味すること」と「社会のために行なう実践」について反省する機会と説明する。イエス・キリストの「あなたの敵を愛しなさい」というみことばを通して、争いの耐えない世界において「敵を愛する」ことの重要性を再確認したいとしている。また、聖書研究では女性によるリーダーシップを意識的に例示した。モレバチ会長は、これによってジェンダーにかかわる諸問題を各方面での働きにつなげたいと話す。
祈祷週のための聖書日課・礼拝文は日本YMCA同盟の公式ウェブサイト(www.ymca.or.jp)で公開されている。