野宿生活者と共に生きる視点に立って炊き出しや生活保護援助などの取り組みを続けてきた福岡おにぎりの会(理事長=梅崎浩二牧師、日本基督教団犀川教会、福岡県京都郡)が特定営利活動法人(NPO)法人となり、その記念集会が先月30日に行われていたことが、同会関係者の話で分かった。今後は、市内のホームレスの実態調査などに取り組む予定。ボランティアスタッフも募集している。
おにぎりの会は8年前、牧師や神父、会社員ら10人で活動を開始。カンパを活動資金に、冬期に週1回、年間を通じて月1回第一金曜日に炊き出しを行い、夜間の巡回や古着の配布、衣料や生活保護の相談、行政交渉等に取り組んでいる。「野宿労働者と支援する側が集う場所を持ち、支えあって生きる力を蓄えることができれば」と、クリスチャンや市民団体、組合や地域の人々に呼び掛けて、ボランティアグループを形成してきた。
同会によると、ホームレスは増加傾向にある。これに対応するため活動を拡充しようと協議し、今年6月にNPO法人格を取得した。同会事務局=092(431)5785。