全世界のキリスト教とキリスト者の一致を目指す「キリスト教一致祈祷週間」が今年も、北半球では18日から25日までの一週間もたれる。日本キリスト教協議会・信仰と職制委員会では、カトリック中央協議会との共同で小冊子『2007年キリスト教一致祈祷週間』とポスターを作成し、全国の教会に配布して準備を呼び掛けている。
この祈りの運動は、世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会が共同で企画するエキュメニカル運動の一環として、毎年行われている。
期間中は毎年各地でプロテスタントとカトリック合同の祈祷集会が開催されるなど、教派を超えた信徒の交流が盛んになる。東京では21日、同委員会とカトリック教会が共同で、一致祈祷会と対話集会を開催する予定だ。
今年の主題聖句は、「耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる」(マルコ7:37)。ここに、?教会の一致のために共に祈り努力すること、そして?苦しむ人々に応えるために協力すること、という2つのテーマを盛り込んだ。
小冊子は、世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会が共同開発した資料をもとに作成した。「エキュメニカル礼拝式文」、「八日間の聖書の黙想と祈り」、さらに今年のテキストを準備した南アフリカの起草委員会が作成した「南アフリカの教会の祈り」や「南アフリカにおけるエキュメニズムの状況」を掲載し、教派を超えて使用できるよう配慮した。
関係者はエキュメニカル運動が今世界的に注目される中で、この運動の大切さを再確認しているという。今後も全国の諸教会に祈りの輪を広げていきたい考えだ。