フィリピン・ネグロス島で開拓伝道や地域奉仕を行う宣教団体「フィリピン・ミッション」の宮本正子代表(聖契キリスト教団グレース・ミッション・チャーチ牧師夫人)が8日午後、東京都新宿区の東京中央教会で開催中の断食祈祷聖会で同団体の活動を紹介し、日本とフィリピンの経済的・霊的状況を比較したうえで「神様が日本を経済的に豊かにしたのは、日本が隣人に分かち合うため。貧しい国々にキリストの福音を分け与えつつ、食物をも一緒に届けたい」と強調した。
宮本代表は「あなたにもできる海外宣教」と題して15年間の活動を振り返り、国民の70パーセントが貧困以下の生活をしているフィリピンの人々が教会をこころの拠りどころとしていることを報告した。また、「厳しい生活の中でも神様に熱心です。『何もないのに豊かな島、フィリピン』と呼びたい」と話したほか、同団体主催の短期ミッションツアーに参加した高校生の「フィリピンの人々は皆、輝いている。日本に住む私は、必要なものを全て与えられているのに、いつも呟いていることに気づいた」という感想を紹介した。
「フィリピン・ミッション」は日本から年2回マニラとネグロス島にそれぞれ1週間前後の短期ミッションツアーを実施しており、第1次から昨年の34次までに高校生や大学生283人に教会建設、経済自立援助、福音放送や給食を通じたキリストの愛の実践の場を提供した。ミッションツアーに関する問い合わせは「フィリピン・ミッション」事務局(グレース・ミッション・チャーチ内、03・3908・0888、電子メール[email protected])まで。