鈴木義明実行委員長 | |
近畿にある500以上の福音的な教会が協力する「近畿福音放送伝道協力会」(以下、近放伝)は、国内最大規模の常置の教会連合体として、近畿の教会協力、またメディア伝道に大きく貢献している。鈴木義明実行委員長はクリスチャントゥデイの取材に対し、国内キリスト教界での教会協力の必要性を強く訴えた。
近放伝は、67年のビリーグラハム国際大会を機に結成。常に、教会間の「宣教協力」と「相互成長」を目指してきた。現在では、近畿地方のほぼすべての地域に協力教会があり、関西の宣教活動における中心的役割を果たしている。
「今になって特に、教会協力の必要を強く感じる」という鈴木委員長。去年発覚した京都の聖神中央教会でのカルト事件でも、教会同士の協力関係がもっと強ければ、問題を未然に防げたのではないだろうか。また、キリスト教に関係する諸問題(世代交代、少子化、献身者不足、開拓伝道における戦略協力、世界宣教協力、メディア伝道等)に対しても、教会が互いに協力しあいながら、声を一つにして意見を提示していく必要がある、と語った。
現代は、いわゆるポストモダンの時代だと言われる。価値観の多様化が進み、「一つにまとまる」ことが難しい。教会の協力においても、同じ傾向が見られるかもしれない。
しかし、聖書にはこう書かれている。「大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです」(ローマ12:5)
鈴木委員長は、一つひとつの教会が聖書に従うとき、教会は互いに協力することができる、と語った。