毎年、アジアを中心に世界で数万人規模の伝道集会を行う大衆伝道者、万代栄嗣牧師の講演会が8日、東京・銀座で開催された。万代師は、今月1日から4日に行われたインド伝道の恵みを証ししながら、新約聖書マルコの福音書1章29節から34節、ルカの福音書4章38節から41節を本文に、主イエスは今も生きて働いておられることを説いた。信徒らおよそ30人が参加した。
本文には、いろいろな病気で弱っている者一人ひとりに手を置いて、その病をいやされる主イエスの姿が書かれている。主イエスが一人ひとりに手を置いて触れられるとき、その人の中にある病、わずらいはすべて消えていった。
万代師は、これらの奇跡が約2000年前にだけ起こることではないと断言した。その奇跡を起こされる主イエスは今もすべての人々の中に生きて働いておられ、一人ひとりに特別に手を置いてふれあい、今の世に再び奇跡を起こされる方であることを証しした。
今回インドでは4夜連続で伝道集会が行われた。4夜で延べ2万人もの現地の人々が、永遠の救いといやしを求めて集会に集まった。そこでは、連日多くの奇跡のわざが行われた。
しかし万代師は、このインドでの集会のためだけに何か特別な用意をしたり、特別なメッセージを準備したりしていたのではない。日本での集会と同じように準備し、同じように福音を語っただけだと話した。
万代師は、そこで主が働かれ多くの奇跡のわざが行われるかどうかは、そこに集まった人々が、どれだけ主のいやし、救いを切に求めているか、聴衆の「主が自分に触れることの期待の大きさ」にかかっていると説いた。
今回伝道集会が行われたインドのアーンドラ・プラデージュ(ANDHRA PRADESH)州のシットゥール(Chittoor)という街は、病気にかかっても病院の治療を受けるだけのお金を持たない多くの貧しい人々が生活している。彼らは、本当に主の慰めを切なく求める思いで集会に参加した。そして今も生きて働かれる主が、彼らの期待通りに多くの奇跡を彼らに行ったのである。
万代師は、主が触れてくださることに一切の条件が必要ないことを強調し、「あなたもイエスの招待にあずかっている」「今日も主はあなたを招かれている」と伝えた。そして、「『私は信仰生活も短く、まだまだ不十分です』などと言わないで。それはイエス様には関係ないから」と会衆の信仰の決断を後押しした。
また、「イエスを死んだものとしてはならない」と強調し、「5年、10年と何も変わらない信仰に安住してはならない」「恵み、成長がどんどんあふれる体験をしよう」と信徒らを励ました。
最後に万代師は、「日本は一番不信仰の圧迫が強い国かもしれない。しかし、だからといって本当のイエス様と妥協してはならない。理屈ではない、生きた信仰を日本の中でも分かち合っていこう」と希望あふれるメッセージを伝えた。
次回の集会は、6月22日午後7時から、場所は東京・銀座東武ホテル2階チャペルで行われる。詳しくは福音センターグループのホームページ(http://www.mission.or.jp/)へ。