聖書にあるイエス・キリストの教えをもとに、人生の傷、とらわれ、悪習慣からの解放へと参加者を導く回復プログラム「セレブレイト・リカバリー」の全体集会が24日、東京・練馬区の聖書キリスト教会東京教会(尾山令仁牧師)で開催された。パーパス・ドリブン・ジャパン主催。
このキリスト中心の回復プログラム「セレブレイト・リカバリー」を開発した南カリフォルニア州サドルバック教会(リック・ウォレン牧師)で学び、日本でパーパス・ドリブン(目的主導=PD)運動の専属コーディネーターを務める尾山清仁牧師と、中村光弘牧師(日本キャンパス・クルセード・フォー・クライストスタッフ)が講演した。
この集会では、自分が持っている心の痛みや悩みを真剣に扱うため、そこには多少の恐怖が伴う。講演の始めに尾山師は、「この場所は本当に自分のままでいい」「神様は私たち一人ひとりをそのまま受け入れてくださる」と、この集会が安心できる場所、信頼できる場所であることを伝え、参加者らの緊張をほぐした。
前回は『逃避』をキーワードに学んだ。参加者は、実は自分が過去の問題と現在の現実に向き合うことを避けてきたこと、本当は自分に問題があることを認めようとしなかったことを示された。
今回のテーマは『無力』。『逃避』から抜け出して自分の現実に向き合うとき、参加者は自分の人生が制御できない状態にあること、本当の意味で自分のコントロールのもとにあるものがほとんどないことに気づく。尾山師と中村師は、自分から平安を奪う9つの要素、またこの回復のステップを歩む上でやめるべき2つの行動と、始めるべき2つの行動を説いた。
二人の講師はそれぞれの関連聖句を引用しながら、自分から平安を奪う9つの要素として、?プライド、?後悔、?心配、?現実逃避、?憤り、?孤独、?むなしさ、?利己主義、?分離を挙げた。また、やめるべき行為として「痛みを否定すること」、「神を演じること」の2つ、始めるべき行為として「自分の無力を認めること」、「自分の能力が制御できない状態にあることを認めること」を挙げた。
「神を演じること」について聖書は、「ふたりの主人に仕えることはでき」ないと語っている(マタイ6:24)。神にしていただく必要のあることを自分ですることはできない。尾山師は、「私たちがすべきことは、『私は神ではない』ということを認め、『神に助けを求める』こと」であると説いた。
最後に尾山師は、「私を変える力は、すべて神様によって与えられる恵み」「みなさんが回復へのステップを踏み出したいと願うなら、イエス・キリストはその一歩を踏み出す力を与えられる」と強調した。
全体集会の後に開かれた男女別スモールグループではこの全体集会の内容をもとに、参加者たちの自由な交わりが持たれた。
次回の集会は4月14日(金)午後7時半から(6時半からは食事会)、場所は同じく聖書キリスト教会東京教会(東京都練馬区豊玉北1-12-3)で開催される。