およそ130年の歴史を持ち、御言葉の解き明かしに於いて、その深さ、高さ、広さを参加者に与え続けてきた聖会「ケズィック・コンベンション」が15日、大阪・森之宮ピロティホールで開催された。大阪では今回が41回目の開催となる。初日午前の部だけで535人が参加した。講師として英国福音同盟理事ロバート・エイメス師、故スティーブン・オルフォード博士の妻ヘザー・オルフォード夫人と次男デイビッド・オルフォード師が来日。日本からは東京聖書学院名誉院長・名誉教授の小林和夫師が講演した。
午前10時半から始まった初日午前の部ではまず、日本ケズィック・コンベンションの創設に携わり、現在は中央委員長を務める峯野龍弘師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)と、大阪ケズィック・コンベンション委員長の岡田信常師(日本ホーリネス教団大阪キリスト教会)が挨拶した。峯野師は、今年すでに開催された沖縄、九州での恵み豊かな同聖会の報告を紹介しながら大阪での聖会について、日本ケズィックの「要(かなめ)の集会として、祝福のうちにもたらされるように」と期待を語った。
続いてロバート・エイメス師が、「キリストを見い出した一人の男性」(本文:ルカ2:21〜40)と題して説教した。
本文には、「主イエスに出会いたい」「主をもっと知りたい」という熱い願いを持ち、聖霊に導かれてついにキリストとの出会いを果たしたシメオンという敬虔な人物が登場する。
エイメス師は、会場に集まったすべての人がまるでシメオンのように聖霊に導かれてこの場にいることを証(あか)しし、「『イエスを知りたい、その愛を体験したい』という熱く求める心を持って」、「主の御心である天の御国へと向かってキリストと共に働き、共に喜ぶものとなるように」と、参加者に熱いメッセージを伝えた。
午後2時からは午後の部が持たれ、小林和夫師が「神の真実とキリスト者の生涯」(本文:哀歌3:22〜23)と題してメッセージを伝えた。特別賛美にはゴスペルシンガーの向日かおりさんが登場した。
小林師は、自身が病で倒れた試練の中で体験した主の導きを語りながら、信仰の生涯を「神の御手の中で生かされる生」と証(あか)しし、身をもって『神の真実さ』を伝えた。「私たちの中心におられる方は、死にも勝たれ、復活された方」「『神の真実さ』を期待して祈ってください」と、参加者を御言葉で励ました。
大阪ケズィック・コンベンション委員長の岡田信常師はこの聖会の働きについて、「いざというときになかなか一致が難しい関西の諸教会を、ケズィックの働きはキリストによって一つにします」と証(あか)しした。今聖会の主題「すべてが生きる」(エゼキエル書47:9)については、「この聖会に参加するクリスチャンが新しく活性化されてより生き生きとしたクリスチャンになり、『日本のリバイバル』のため全国に、また世界に主の御業がなされるように願っています」と聖会に込められた思いを語った。
大阪ケズィック・コンベンションは、17日まで3日間の日程で開催される。また2月19日には、ロバート・エイメス師を講師に京都大会、デイビッド・オルフォード師を講師に神戸大会の開催がそれぞれ予定されている。続く2月21〜23日には、箱根で日本ケズィック・コンベンションが開かれる予定だ。