日本キリスト者医科連盟は、8月26日から28日の間、福岡市で第57回総会を開催した。会場には、大名町カトリック教会、日本基督教団福岡中部教会、九州キリスト教会館が使用された。
テーマは「人・社会・地球とともにー21世紀における医療・福祉の実践ー」、主題聖句には「私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ25:40)を選んで開催された今回の総会。開会礼拝では、松岡順之介同総会会長が「主イエスが導いて下さる私たちの医療、看護、福祉の道」と題してメッセージを伝え、日野原重明聖路加国際病院理事長が「日本キリスト者医科連盟の歴史と21世紀に描くビジョンとその実践へのチャレンジ」と題して主題講演を行った。
総会では新役員の選出、事業・会計の報告と次年度分の承認がおこなわれたほか、同連盟靖国神社問題委員会から関係閣僚や首相宛に要請文が出されることも承認された。29日の夜には、JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)の夕べとして、今年4月に三期目の任期を終えてバングラデシュから帰国したJOCSワーカー岩本直美さんの報告会が行われた。そのほか、李仁夏大韓川崎教会名誉牧師による特別講演や、八グループに分かれての分科会、学生部会や看護部会なども開催された。
当初福岡市の休暇村志賀島で計画されていた総会は、今年3月20日に発生した福岡県西部沖地震の影響で会場の変更を余儀なくされるなどのアクシデントもあったが、当日は例年並の約200人が出席した。