効果的なインターネット伝道のあり方を協議する「インターネット・エバンジェリズム・デイ」(Internet Evangelism Day)が発表された。ウェブ主体を主体とした伝道の重要性を諸団体に啓発し、世界中の教会・宣教団体がする方策を交換する国際ネットワークを作ることが目的。
インターネット・エバンジェリズム・デイは、各キリスト教団体やクリスチャンたちがインターネット伝道について考える時間を自発的に計画することを呼びかけるプロジェクト。プロジェクトの公式ウェブサイトにはダウンロード可能な伝道用書籍、クリスチャンミュージック、ビデオクリップ、演劇台本、プレゼンテーション用資料、証し集などが置かれている。諸団体がこれらの資料を利用したり、新しい資料を追加したりすることでプロジェクトに参加する。プロジェクト公式サイトでは「教会、神学校、諸団体が『インターネット・エバンジェリズム・デイ』を事業計画に取り入れてインターネット伝道の可能性を探ってほしい」としている。
ビリーグラハム・センター、国際キャンパス・クルセード・フォー・クライスト、ゴスペルコム・ネットなど、すでにウェブサイト主体のミニストリーを展開する団体で構成される「インターネット伝道連合」(Internet Evangelism Coalition)が同プロジェクトを主催。
プロジェクトのコーディネーター、 トニー・ホイッタカーによれば、中国のインターネットユーザーは1億人、日本は7000万人、インドは約6000万人、中東は1700万人で「ウェブ伝道の可能性は未知数」だ。世界のインターネット人口は10億人とされる一方、キリスト教関連の英語ウェブサイトは個人サイトが約4万件、教会・団体サイトは15万件にとどまっており、さらに「サイトを実際に伝道に利用している団体はさらに少ない」(同コーディネーター)。
ビリー・グラハム伝道協会(Billy Graham Evangelistic Association) 北米支部のヒューストン主事は、ウェブサイトを通して大きな宣教の機会が得られると主張する。同主事は「インターネットによって、教会・キリスト教団体、クリスチャンが、急速に拡大するこのすばらしい技術を使って、福音の知らせを未伝道地に伝えることができる」と話している。
プロジェクト運営委員として参加する団体は、全米トラクト協会、ビリーグラハム・センター、キャンパス・クルセード・フォー・クライスト、クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク、クリスチャニティ・トゥデイ、ブラウン・ガバナンス、エバンジェリウム・エクスプロージョン、フォーミニストリー・ドット・コム、ゴスペルコム・ドット・ネット、ミッション・アメリカ、ウィロークリーク。ほかにも多数の団体がプロジェクトに参加している。