日本セル教会宣教ネットワーク(石原良人代表、愛知・蒲郡市、以下JCMN)が3月29日より4月1日までの4日間、愛知県の美浜少年自然の家で「全国チェンジングライフキャンプ・ユース」を行い、13歳から30歳までの250人が参加した。
JCMNは、2001年3月からチェンジングライフキャンプ等を開催している。家庭や生活でさまざまな問題を抱え苦しむ若者を多数含む150人のほか、スポンサーと呼ばれているカウンセラーと運営側の役員らが参加。カウンセラーは過去のキャンプに参加して癒しを経験した人たちで、日本の救済をビジョンとして全国から奉仕に駆けつけた。
キャンプは8つのセッションで構成された。石原代表によれば、最初のセッション「父なる神を知る」では参加者の心が開かれ、「十字架による癒し」「家庭とイジメによるマインドコントロールからの解放」「共依存からの解放」「霊の解放」の4セッションで参加者の総合的な霊的解放を行った。「父なる神との関係の取り方(礼拝)」「芯のある生活(イエスを主とする)」の2セッションで多数の参加者が前進を経験し、キリストのために生きる決心をした。最後に「どのように弟子を起こし、セルグループを作るか」を主題にセッションを行い、参加者が今回得たものをノンクリスチャンの友人に具体的に伝える方法について真剣に話し合う姿が多くみられた。
石原代表は、「キャンプで変えられた後、牧師や周囲の人々がキャンパーを守ってあげる必要がある」と語った。自分の内にあるものを告白できる環境と場を維持できない教会では、神の価値観はいつの間にか世的な価値観とすり替えられ、信徒は喜びを失ってしまい、変えられたキャンパーは以前の状態に戻る可能性も十分あるという。キャンプの中で最も重要な要素の一つは「父なる神の価値観」を育てること。同代表は、ピラミッド型の階層制の支配構造ではなく、「キリスト型のコミュニティ」を中心とした交わりと生活密着型の弟子化によって、信徒一人ひとりの個性を伸ばすことが出来るのでは、と話した。「この世は学歴、地位、家柄、成功、容姿などで価値を決めようとする」と指摘した上で、この世の価値観が教会に入り込まないように牧師たちがキャンパーや教会員を守る必要があると述べた。
石原代表の話:「神がこの働きを通して多くの弟子を生み出し、ただのクリスチャンという名前ではなく、キリストに従う生き方によって地の塩、世の光となって行く者が増殖して行き、日本を変えて行くことができるように願う。」