日本セルチャーチ宣教ネットワーク(石原良人代表、愛知・蒲郡市、以下JCMN)が8日より10日まで、奥多摩バイブルシャレーで『全国牧師チェンジングライフ2005』を開催した。同団体の発表で22日分かった。集会には50人以上の牧師夫妻や指導者が参加した。
JCMNは、日本教会成長研修所(JCGI)が1997年頃開催した信徒リーダー育成講座に参加する8教会の牧師たち8人を中心に、同講座が強調するセルチャーチ運動を実施していた他の牧師らと共に、東京と名古屋で発足した。以降、同団体は『日本の教会同士、手をつなぎ、助け合い、与え合い、仕え合う』との宣言の基に活動を行っている。
今回のセミナーでも、全てのセッションで、牧師や牧師夫人らが、牧会の中で抱えてきた苦痛、セッションを通じて孤独が癒されたことへの感謝を告白した。
その中で、ある牧師夫人は「今まで、教会で本心を出すところがなく愛を体験できなかった。自分がこんなに傷ついているなんて知らなかった。こんなに泣いている私のために、(皆が一緒に)泣いてくださる。こんなに愛に満ちたところに身を置いたことは初めて 」と語った。
石原代表はセミナーを振り返り、「多くの牧師が変えられた。日本を変えるためのネットワークも築けた。牧師が変わらないと教会は変わらない」と述べた。
国際クリスチャンバプテスト教会の主任牧師である同代表は、世界各国で発展する「教会のセル化」が日本で進まない理由について「国民全体が引きこもり的要素を持ち、感情を打ち消すように育てられたので、形だけのセルを始めても相手を信用して本心を言わないからでは」と指摘する。牧会者自身がチェンジングセミナーを通して「真の開放」を体験してほしいと期待を語っている。「チェンジングで体験する透明なセル、コミュニティこそ、引きこもり大国日本を癒すために神が用意している道ではないか」とした。
JCMNは3月29日から4日間、中部国際空港「セントレア」近郊の美浜少年自然の家で、若者を対象とした『全国ユースチェンジング』を開催する。主催側は、牧師夫妻や教会リーダーも一緒に参加して「チェンジング」の働きに対する理解を得たいとしている。詳細はJCMN(E-mail:[email protected]、電話・FAX:0533-59-8386)