3日から5日にかけて、モスクワにおいて世界宗教サミットが開催された。今回の宗教サミットにおいて宗教指導者らはサミットにおける結論として、宗教ではテロを正当化することはできないことを宣言した。
49カ国から集った300人以上の宗教指導者らが、宗教を、摩擦の原因ではなく、平和と話し合いの基盤として用いるための会議を行った(Russian news & information agency RIA Novosti)。
世界宗教サミットの3日間に亘るフォーラムにおいて、「信教の自由は現代世界において重要です。人々や団体は抑圧から開放されていなければなりません。宗教の自由や少数派の権利が考慮に入れられなければなりません」と声明が発表された。
会議の結論として、あらゆる形態の宗教過激派やテロリズムなど、宗教を用いることで暴力を正当化しようとする動きを非難した。
今回の宗教サミットは7月15日から17日にかけて行われるサンクト・ペテルスブルグにおけるG8サミットに先駆けて行われた。宗教サミットによる最終声明文書がG8サミットに参加する日本、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、英国、米国の指導者らに提出される予定だ。
宗教サミットの閉幕のスピーチでロシア正教会総主教のアレクセイ2世は、「我々様々な宗教、宗派の代表者らは、対立・不寛容・残忍・テロリズムを非難することで一致しました。このようなことを私たち各宗教指導者代表が声を一つにして発表することで、世界各国の指導者らが耳を傾け、大衆や信仰団体が注意を促すようになります」と述べた(RIA Novosti)。