【ワシントンD.C.】
北朝鮮解放週間で最も待望されていたイベントの一つとして、28日迫害されている教会問題を取り上げた運動が行われた。
先週金曜日米国首都で開かれた北朝鮮解放運動における演説者の1人である国際キリスト教宣教団体オープンドアーズ会長兼CEOのカール・モエラー博士は、キリスト教の信仰をもっていることによって苦難に遭っている人々や深刻な迫害を受けている教会について訴えた。
モエラー氏は、
「現在何千人ものキリスト教徒らが北朝鮮強制収容所で艱難に遭っていると考えられています。北朝鮮では他のどの国よりも多くの政治や宗教の罪で収容されている人々がいます。北朝鮮政府は反体制活動家と見られる容疑者だけでなく、そのような反体制の影響力を根こそぎ断絶するために容疑者の家族の三世代にわたる人々を拘束しようとしています。金正日総書記は『敬愛する将軍様』であり、なんの疑念も無しに神として敬い高められるべき存在なのです。」と北朝鮮の内情を説明した。
報告書によると北朝鮮国民だけでなく、観光客も故金日成国家主席の銅像と肖像画に敬礼することが要求されているという。さらにはこの共産党政府は、金日成(父)、金正日(子)、主体思想の独特の「三位一体」制度を形成しているという。
2006年度のオープンドアーズによるワールドウォッチリストによると、北朝鮮は4年連続で世界一のキリスト教迫害国に位置づけられているという。
この全体主義国家における深刻な迫害の事実を受けて、オープンドアーズは北朝鮮祈祷キャンペーンを立ち上げた。このキャンペーンの目的は北朝鮮のために一日24時間一週間毎日ひたすら祈ることにある。
モエラー氏は北朝鮮祈祷週間について、
「世界中で行われる祈りの力で、大きな違いを見せるようになります。私たちキリスト教徒らが力強く連合し、北朝鮮のために絶え間ない祈りを続けるべきです。多くの北朝鮮地下教会のクリスチャンらがオープンドアーズの国際祈祷キャンペーンを期待しています。他国のクリスチャンらがこのような迫害されているクリスチャンらのために祈ることで、彼らに多くの心強さと希望を与えることになります」と述べた。
オープンドアーズはとりわけホームレスの子どもたち、囚人の身に置かされている人たち、地下教会で礼拝を維持し続けている人たちに対して熱い祈りを捧げるように世界中の人々に要求している。
モエラー氏は、
「艱難を受けているクリスチャンを代表して、私はみなさんに継続的な祈りをされることを願います。祈りなしでは福音は伝播されません。そして信仰を保ち続けることも出来ません。祈りなしでは、北朝鮮教会は生き残れない状況にあるという現実をしっかりと捉えてください」と訴えた。