【ワシントンD.C.(米クリスチャンポスト)】2006年度国際平和祈祷会が27日ジョージタウン大学学内の芝地で祈りと平和行進、灯火式、平和宣言への調印を行い、終了した。
ジョージタウン大学礼拝堂付き牧師のコンスタンス・C・ウィーラー氏は、
「博愛の精神は暴力やテロによって成されるものではなく、信仰と愛によるのです。原理主義はすべての宗教と文化にとって小児疾患のようなものです。原理主義によって人々を憎悪と敵意に満ちた文化へと閉じ込めることになります。そのために皆さんのような若い学生たちの前で私たちは神の御名によって人を殺し、テロ活動を行い続ける人々に、『止めなさい。殺してはいけない。暴力を行うことで、すべての人が損失を被るのです。』と声を大にして言いたいと思います」と述べた。
「宗教と文化:継続的な対話を通して」という題目の下に、80人から100人近くの宗教指導者らが平和、正義、奉仕について異宗教間対話を行うためにジョージタウン大学に集った。2006年度のイベントはワシントンジョージタウン大学とカトリック大学大主教区によって主催され、米国で開催される異宗教間年次総会としては史上初のことであった。
故ローマ教皇ヨハネ・パウロ・二世が中心となって異宗教間による歴史的国際平和祈祷会を1986年に初めてイタリアアッシジにおいて開催した。この年次総会は世界最大の異宗教間の宗教指導者による大会であるという。
ワシントン枢機卿セオドア・マカリック師、イスラエルユダヤ教指導者ヨナ・メッガー師、世界イスラム同盟総主事アブドラ・イブン・アブドル・アルタルキ博士、国連法王大使セレスティノ・ミグリオワ大司教らが今年度総会の講演者として講演を行った。
ジョージタウン大学プロテスタント礼拝付き牧師は、
「共に語り合いましょう。神は私たちを照らしてくださいます。ただ平和のみが聖なるものです。平和に関する深刻でかつ神に忠誠なる対話をもち、そのような対話を促進させましょう。対話は現在そして未来の世代がより快適に暮らすようになるために、傷を癒し、世界をより良くするための『薬』のようなものです。今一度私たち自身に対して深刻に語り掛けましょう。そして世界の善良なる信者、その他の人々に対し対話の方式をもってよりよい生活が送れる世の中になるように努力するように呼びかけましょう」と述べた。