【英クリスチャントゥディ】世界五大宗教信者からなる9人の登山チームが来週平和を訴える目的でエベレスト登山に挑戦するという。
平和のためのエベレスト登山では8人の男性と1人の女性が世界標高8,848mを有する世界最高峰のエベレスト山登頂に挑戦する。
南アフリカのキリスト教徒セレベロ・サラモレラ氏、アメリカ人のジェリー・プライス氏、トンヤ・リッグズ氏、4年前、離婚を期に平和登山を考え出した仏教徒で米国人の登山隊先導者のランス・トランバル氏らが平和登山に参加する(AFP)。
トランバス氏は、「時代を超えて、山々は霊的な場所です。山々には神々が住んでいると言われます。人は神の近くに行き、神と対話をするために山に登るのです」と述べた。
米国、パレスチナ、イスラエル、ニュージーランド、インド含む7カ国の代表者で編成されたチームが登山に臨む。
イスラエルからのユダヤ教徒とパレスチナからのイスラム教徒が今回の登山に加わる決断をしたのはそれぞれの国々の複雑な理由がある。
パレスチナ出身者のブッシナク氏は、「私の国の半分の人々が私の決断を応援してくれました。しかしその他の人々は私たち互いの国々の間に未だ平和がなされていないうちにこのような活動に参加することに反対しました」 と述べたという。
6日にエベレスト山チベット側から登山が開始される予定であったが、ネパール政党によるストライキが発生したために来週初めにまで延期になった。
この登山には取材班が同行する。65日間、頂上に上りきるまで行われるという。
パナソニックは今回の平和登山プロジェクトを大々的に支援しており、35万ドルを提供した。またそれぞれの登山メンバーらは今回の登頂のための費用として一万ドルを支払ったという。
このエベレスト平和登山プロジェクトでは世界共同体における平和関係の促進、『平和』で安全な登山を目的としている。
このプロジェクトの資金で既にネパールの子供たちのための学校図書館が設立され、さらに新たな校舎を設立するプロジェクトが進んでいるという。