【ワシントンD.C.】火曜日、ブッシュ大統領は民主主義選挙で選出されたアフリカ初の女性大統領をホワイトハウスに招待し、彼女を「パイオニア」として賞賛した。
ブッシュ大統領はアフリカ初の女性大統領エレン・ジョンソン・サーリーフ氏に対し、ホワイトハウス大統領執務室にて、「私の行っている職務の中でも楽しい職務の一つが
あなたのようなパイオニアの方々とお話ができることです。あなたは本当にパイオニアです。あなたはアフリカ大陸で大統領として選出された最初の女性です。そしてこのことには相当の勇気とヴィジョン、そして国民の生活を改善したいという強い欲求が必要です。私はその点でも本当にあなたを祝福したいと思います」と賞賛した。
リベリア首都モンロビアのユナイテッドメソジスト教会の活動的な教会員でもあるサーリーフ大統領は米国政府に対し、資金援助やリベリアの将来に対する期待を抱いていることについて感謝の意を表した。今月初めにも、米国政府はリベリア政府に対し、5000万ドルの経済支援を与える予定であるという。
「リベリア国民を代表して、私は米国大統領、政府、国民、国会に感謝の意を表します。米国の援助のおかげでリベリアは戦争による貧困状態から平和への重要な転移段階に踏み入ることができました。米国によってリベリア国民が国家的改革を行う機会を提供していただいたことで、私たちは将来に新たな期待を抱くことができました」とジョンソン大統領は米国に感謝の意を表した。
1989年以来、リベリアの民族紛争によって15万人以上のリベリア国民が犠牲になった。また85万人もの人々が強制移動を余儀なくされたという。また紛争によってリベリア経済は崩壊し、医療施設もほとんど機能しなくなった。リベリアにはダイヤモンドや木材のような資源が豊富であるにも関わらず、リベリアは国民の80%が失業中で、水道施設や電気が通っておらず、世界で最も貧しい国の一つに位置づけられている。
火曜日、大統領執務室にてサーリーフ大統領は、「私たちはまず私たちリベリア国民の威厳を回復させなければなりません。そのために経済を安定させ、国際的な信用を受けるようにして名声を得るようにしなければなりません。そして私たちはリベリア国民がその準備ができていることを誇りに思っています。彼らは仕事に復帰し、私たちの国はビジネスに解放されています。私たちは神が私たちのために与えられた資源をよく管理できるよう全力を尽くして復興していきたい」と述べた。
先週水曜日に、サーリーフ大統領は米国国会の合同会議で「ひとりの神に対する不変の信仰心をもつ女性ができること」を世界に示すことを宣言し、米国に継続的な支援を要求した。
新リベリア大統領は米国会合同会議にて発言する4人目のアフリカ人大統領であり、8人目の女性であるという。