米国で男性を教会に導くためのキリスト教団体"Promise Keepers"が水曜日のメディアの日に行われる大会で議論された米国教会におけるいくつかの重要問題について公表した。
北米宣教委員会会長のボブ・レコード氏は、"Media Day"のスタッフとレポーターを発表した。レコード氏は福音伝道者として19人の"Promise Keepers"会員に奉仕している。
いつ時代は変化して、アメリカは変化するのか?教会はどこに土台を据えるべきか。そしてより切迫した問題として、どこに男性たちは足場を置くべきか?
今年のメイン演説者ボブ・レコード博士を含む宣教会指導者らは、コロラド州デンバーの"Promise Keepers"本部から生放送でこれらの問題に取り組んだ。
南部バプテスト大会のための北米宣教委員会(NAMB)会長のレコード氏は、「教会は主イエスが、世界に主の御国を作り上げる戦略の最前線に立っていなければなりません。"Promise Keepers"やNAMBのような宣教会はこのことを大いに支援します。神が御国の領域を広げるためにいつも使われるのは地元の教会なのです」と述べた。
レコード氏は最近6月2日から始まる全米男性をターゲットにした"Promise Keepers"の大会におけるメインスピーカーに選ばれた。レコード氏は、多くの人々が「神の使命」とは教会指導者や海外宣教師などしか対象にされたものではないと誤解して捉えていることを2006年メディアの日に指摘し、「なぜ『神の使命』が教会指導者や海外宣教師に限られたものなのでしょうか。教会の信者席にいる人たちは『神の使命』というと神学校に通ったり、宣教領域に向かう人々のことだと決め付けてしまいがちです」と述べた。
レコード氏は、教会、宣教指導者はたしかにそれぞれの使役地で働くように神様に使命を託されたものたちかもしれないが、「神はすべての人に平等に使命を与えておられるのです。あなた方全てに神があらかじめ予定された使命があるのです」と集まった大衆を前に強調した。
レコード氏によると今日の文化は、非常に多種多様性が増したものになっているという。米国人の10人に1人は海外で生まれており、アジア人やヒスパニック人口は急速に増加している。
また、今大会パネリストの1人、Stan Perea氏によると、米国は『メスティーゾ(スペイン語で「混血人」)』であるという。Perea氏は、「私たちは米国にもはや異邦人として住んでいるのではありません。つねに著しく変化し続けているのが米国なのです」と述べた。
このような常に変化し続ける国家において、地元教会の人々の足場はどこに置くべきだろうか。
レコード氏は、「私たち全てが『どのようにして我々は教会が成功するように助けることができるか』のために奉仕する役割を担うべきです。なぜなら、私たちキリスト教徒が神の軍隊の最前線にいるからです」と述べた。
もう一つの課題として、多くの男性が社会的地位が変化するにつれて教会から離れるようになるという問題が挙げられる。"Promise Keepers"会長トム・フォーソン氏によると、6人中2人の米国人男性しか主日礼拝に出席していないという。また今後15年において、米国男性のうちたったの30%しか教会に参加しなくなるだろうと予測されている。若者にもその傾向が見られるが、男性に特に教会を離れる傾向が見られるという。
Perea氏は「私たちは教会で男性を失っています」と述べた。
米国"TruthWorks"宣教会創設者で"Promise Keepers"の設立委員会会員のジェームズ・ライル氏は、激変している時勢についていけずに変化しないままでいる教会を厳しく指摘した。
ライル氏は、「教会が行っている最も大きな失敗は、主イエスは常に私たちに働かれる方であるにもかかわらず、時勢に対する変化を拒んできたことです。人々は教会、キリスト、御言葉から離れようとしているのではなく、このような変わらない体制から去ろうとしているだけなのです」と述べた。
コロラド州ワトキンスのインマヌエルクリスチャンセンターの年配牧師アルビン・シンプキンス氏は、「我々は男性問題に挑戦しなければなりません。今米国の牧師たちは男性たちの姿勢の変化について何も要求していないのが現状です」と述べた。主日礼拝に参列する男性の数が減少する中、 Perea氏は「私が本当に疑問だと思うことは、『教会はどこへ行くのか』という問題にどのように対処するべきかと言うことです」と述べた。
ライル氏は、「どのように教会に男性を導くか」よりも、「どのように男性を教会そのものにさせるか」がもっと根本的な問題であるとし、「教会は常に働かれる救世主に常に従うとき、現実的で今日的な意味を帯び、より意義深いものになります」と述べた。