数千人ものキリスト教徒が北朝鮮国民の自由獲得のために嘆きの祈祷会を行った。この祈祷会は韓国以外にも世界中の牧師が集まり、韓国最大の国際祈祷会であったと言われている。
この数日間で韓国ソウルヨンナク長老教会にて北朝鮮で日常的に行われている人権濫用、残虐行為について嘆きの声が響いたという。この嘆きの祈祷会は2月28日から3月1日まで行われ、北朝鮮の絶望的かつ非人道的な状況を嘆き、状況回復を願い祈りを捧げるために行われた。
国際キリスト連帯(CSW)の国際提唱者エリザベス・バータ氏は、
「99年前、北朝鮮は復興の中心部であり、多くの韓国メガチャーチは北朝鮮から逃亡してきた人々によって立てられた。教会成長の良い例であると見なされてきました。今は私たちがこの恵みを再び北朝鮮に取り戻すことができるように熱い祈祷会を開催するときです。」と述べた。
この祈祷会は米南部バプテスト大会宗教倫理解放委員会会長リチャード・ランド博士やクリスタル大聖堂牧師ロバート・A・シューラー氏など世界中の宗教指導者らから支援を受けている。
6月19日から25日にかけて北朝鮮共産党政権を打破し、世界中の教会を目覚めさせるためにより熱い祈祷会が開催される予定である。
バータ氏は世界祈祷運動の共同先導者の一人で、全てのキリスト者がこの祈祷会に参加し、CSWの新サイト(http://www.csw.org.uk/)を閲覧してどのように祈祷に加わることができるか確認して欲しいと呼びかけている。
韓国福音教会牧師のYonggi Cho氏は「私たちは何十年も北朝鮮のために熱い祈りを捧げてきました。とりわけ南北朝鮮統一に向けて熱烈な祈りを捧げてきました。私たちは現在北朝鮮の門戸が開かれたときに北朝鮮へ派遣するための多くの若い牧師を育てています。みなさんが北朝鮮のための祈祷会に参加されることを心から歓迎します。神はどんなひとも神と結ばれずに破滅するのを望んではおられません。」と述べた。
北朝鮮は2006年度キリスト教解放国際団体オープンドアの警戒リスト最上位に4年連続で載せられており、この共産党政権国家には世界中どの国よりも多くの政治家、宗教家の囚人が拘留されていると考えられている。米国オープンドアでは北朝鮮の宗教家の日常生活についてはほとんど発表されていないが、北朝鮮亡命者の報告によると、北朝鮮キリスト教信者は日常的に差別に遭ったり、拷問を受けたりしているという。
2004年北朝鮮人権法案が制定されて以来北朝鮮の人権問題の進展はほとんど見られず、亡命者や人権濫用による犠牲者らは米国議会に対し一刻も早い北朝鮮解放のための行動を取るように要求してきたという。