アイルランド人気ロックバンド"U2"ボーカルとして有名なボノ氏が世界貧困問題への多大な貢献のために、2006年度ノーベル平和賞受賞者に推薦された。
ボノ氏はTIME誌の「2005年度パーソンズ・オブ・ザ・イヤー」の一人としてその名前が挙げられ、20年以上に亘ってとりわけアフリカにおける貧困問題に積極的に取り組み、多くのチャリティーコンサート、フォーラムを催してきた。
2002年にはボノ氏は独自の啓発組織"DATA(Debt,AIDS,Trade,Africa)"を設立し、経済大国政府に対し、アフリカへの援助拡大のためのロビー活動を行った。またボノ氏は今年2月2日に開催された毎年米保守派キリスト教団体によって米首都ワシントンD.C.において2月に開催される国家朝餐祈祷会にも出席し、参加者らに世界中の貧しい者や見放された社会に奉仕するというような「神が成されていることに積極的に関わっていく」ことを奨励した。
ブッシュ大統領は国家朝餐祈祷会において、朝食をとりながら、ボノ氏に対して、『実行者』であり『善良な地球市民の一人』であると賞賛したという。
2006年度ノーベル平和賞受賞候補者としては他に前米国務長官コリン・パウエル氏、フィンランド大統領マルッティ・アハティサーリ氏、米国国連大使ジョン・ボルトン氏、長期にわたってイランを調査してきたケネス・R・ティンマナン氏らが候補者として挙げられているという。