先週土曜日にフィリピン東部における土砂崩れによって犠牲となった1,000人以上の死者のための追悼式が行われた。
悲しみ嘆く村人らがフィリピンライテ島の軍用テントで献花、キャンドルに燈火し、聖歌を歌って哀悼の意を表した。30分におよぶ追悼式の後、追悼者らは川沿いを歩き、川へ花を投下し、白いキャンドルを川沿いに捧げた。
犠牲となった1000人程の村人のうち、139体の遺体が発見され、その他の人々の遺体は2月17日の土砂崩れで農村が泥下30mに埋もれたまま発見されていないという(AP通信)。
政府当局は先週金曜日夜に土砂崩れで泥下に埋もれた犠牲者の捜索を打ち切ったが、あと数週間かけて遺体の捜索は継続して行う予定であると宣言した。
2月17日豪雨による水分を十分に吸収した山腹によって土砂崩れが生じ、フィリピンライテ島、マニラから約670km離れた農村を押し流した。
政府当局は当初ライテ島農村を押し流した破壊的な山崩れによって1,800名が死亡したと伝えたが、後に実際の犠牲者の数は政府報告より少ないものであることがわかった。
土曜日の追悼式の参列者には、台湾およびマレーシアからのレスキュー隊による行方不明者捜索、生存者の復興活動に加わった米国海軍らが含まれていたという。
また州知事Rosette Lerias氏や、その他地元当局者、災害生存者らが災害地域を訪問し追悼を捧げた。司祭らが災害地に聖水をふりまくなか、州知事Lerias氏は災害地を訪れていて、流れる涙を止めることができなかったという(AP通信)。
一方、キリスト教徒と救援団体は災害地で緊急援助物資を配給したり、長期復興対策に取り組むという救援活動を継続して行っている。これらの団体にはAction by Churches(アクト),海外発展のためのカトリック機関、救世軍、ユナイテッドメソジスト救援委員会、ワールドビジョンなどが含まれているという。