22日水曜日に、世界教会協議会(WCC)大会においてWCCを先導する新たな政策決定機関を設けた。
先週水曜日の第9回WCC総会において、代表団は150人からなる中央委員会を設けた。この委員会は次期総会までの期間において主たる政策決定機関として機能するという。WCCによるとこの新委員会は63名の女性、22名の若者、6名の先住民族から成り立っているという。また委員会委員中65%に及ぶ97名が聖職に叙任されたという。
今回のWCC総会では、現代のキリスト共同体を完全に新たな世界最大キリスト教共同体へと作り変えることに焦点が置かれた。
WCCサミュエル・コビア総幹事は大会開催前に「WCC大会はおよそ60年に亘って行われてきたエキュメニカル運動(教会一致運動)において独特な視野、包括的な視野をもったキリスト教徒や教会が共に集まることで画期的な役割を果たして来ました。私はこの第9回総会が21世紀最初のキリスト共同体の新たな段階のあり方を指し示すものであり、現代のエキュメニカル運動に即した形の新たなヴィジョンの出発点となることを望みます。」と今回の大会に対する抱負を述べた。
さらにWCC代表団らは全世界各地域のWCC会長を任命した。WCC会長の役割は各地域においてWCCの活動を説明し、エキュメニカル運動を促進することにある。 WCC会長らは中央委員会の職権も兼ね備えている。
またWCC指導者らは教会協議会に若者が参加する道を強化すること、および若者が政策決定や指導的立場に関わることができる道を模索するように促した。WCC代表団は若者が組織政策決定過程に関わるための方策を制定することを承認し、また若者のための新組織を結成する提案がなされた。
コビア総幹事は大会が開催される前に、
「若者の渇望や関心がWCCにおいて考慮に入れられなければならないし、今後のWCCエキュメニカル運動継続のためには彼らのかかわりが不可欠です。私たちは若者の参加を可能にする新たな道を模索する必要があり、エキュメニカルな共同体を作る独創的なアプローチを取り、若者がWCCで中心的役割を果たすことができるための指導者教育を促進する必要があります。」
と今回の大会を通して若者の存在力、参加度を強めることに強い希望を抱いている旨を述べていた。
2月14日まで行われた予備総会では30歳以下の250名の出席者が結集し、全教会的青年代表者を選出し、WCCの会長の一人として就任するべきだと提案した。
しかしながら、WCCは若者の政策決定など中心的役割に対して積極的である一方で、青年参加者が指導的役割に加わるように組織構造を変革することでWCC内の青年を会長職に任命することに控えめな地域、教会に対して大きな挑戦を投げかけることになると懸念の意も示しているという。