今月13日夜、香港九龍半島ペンテコステホーリネス教会で「ジョン・ストット牧師聖職就任60周年記念集会」(東アジアランガム基金、香港福音学生連合他共催)が行われた。集会の中でストット師は、立ちはだかる世俗人本主義の風潮の中で、急進的な教会のリーダーシップの必要性を強調、参加した多くの教会、宣教指導者たちに活気を与えた。
「宗教の多元化に伴い、キリスト教徒はイエスキリストによる救いの唯一性を教えなければならない」「物質主義に直面し、キリスト教徒はモノに縛られている。倫理観の相対主義により、道徳観は悪化する一方である。このようなときに、キリスト教徒は義と聖なる共同体を保たなければならない。」 と会衆に強く訴えた。
ストット師の熱心な世俗人本主義対抗のメッセージに多くの教会指導者たちからは賛辞が寄せられた。
香港聖公会司教のピーター・コン氏は「ジョン・ストット牧師は本当の意味でクリスチャンの人生を送っておられます。常に聖書の教えに沿って最善の生き方に挑戦されており、多くの貢献をされました。さらに、ストット牧師の書かれたすべての本は多くのキリスト教徒の生活を紹介するものです」とストット師を賞賛した。また他の指導者たちもストット師が香港や中国での教会発展を支援したことに対し大きな感謝の意を表明した。
ストット師は、中国教会の最大の問題は他の発展途上国が同様に経験しているように、教会員数は増加しているにもかかわらず、信仰が深くならないことであると指摘した。
これを踏まえてストット師は、東アジア地域で主要な3つの宣教会、東アジアランガム基金、ランガム奨学金、ランガム文学に東アジア地域の教会発展指導者を養育するように促した。
ストット牧師は昨年12月21日に牧師就任60周年記念を迎えた。1945年に牧師に任命されて以来、英国国教会の先導的献身指導者として活躍している。またストット牧師は1959年以来エリザベス二世の専属牧師を行っていた。
ストット牧師は感謝の会で、自分に与えられたすべての祝福と栄光に対する神への感謝の意を伝えた。