インド洋沿岸各国で多数の津波犠牲者を出したスマトラ沖地震から1年を迎える26日、最大被災地インドネシア・アチェ州や、日本人を含む多くの外国人観光客らが死亡したタイ南部など被災国各地で、政府関係者や遺族らが出席し、追悼式典が行われる。
共同通信(24日付)によると、26日は、16万人以上の死者・行方不明者を出したインドネシア・アチェ州の州都バンダアチェで追悼式典を開催。8000人以上が死亡、行方不明となったタイ南部では、国際的リゾートのプーケットやパンガー県などで式典を開催。同県で津波被害を後世に伝えるための礎石を設置するイベントを実施し、その後、キリスト教や仏教など多宗教合同の式典を開催する。
タイ政府は南部での式典に約3億バーツ(約8億6000万円)を投入。同国のタクシン首相ら政府要人のほか、約900人の外国人遺族を含む約6000人が参列する予定。
同通信によると、スマトラ沖地震と津波による死者・行方不明者は12カ国で22万3000人以上に達した。(国連津波復興特使事務局資料) これまでに各国や国際機関から計約70億ドル(約8200億円、ロイター通信まとめ)の支援表明があったが、復興への道は遠く、険しいのが現状だ。