ブッシュ米大統領が、北朝鮮の人権状況に対する懸念は「キリスト教徒という宗教的背景によるものだ」と述べ、政治や敵対心によるものではないと説明していたことがわかった。
大統領がアジア4か国歴訪を控えた今月10日、米ホワイトハウスで韓国の李泰植駐米大使との会談で発言したもの。人権問題はアジア情勢など外交上の問題と切り離して考えるべきとの認識を示した。
大統領は「宗教弾圧によって安定した信仰生活を送ることができない北朝鮮国民のことを思うと胸が痛む」と述べた。ロイター通信英語版などが伝えた。
北朝鮮の核兵器問題については、米側による武力の発動を否定し、平和的解決の原則を再強調した。朝鮮半島の平和的統一を願う韓国国民に配慮しての発言とみられる。
韓国では、戦争への恐怖や民族的同胞に対する親近感から、北朝鮮に急接近する動きが拡大した。北朝鮮に対する日米の経済制裁や在韓米軍問題も日韓、米韓の温度差を広げる要因となっている。
韓国のキリスト教界でも、北朝鮮の人権状況を問題視する側と半島の戦争回避を主張して北を擁護する側とに見解が分かれ、議論となっている。
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