子供にキリスト教への改宗を勧める行為は児童保護法に違反するとして、インドネシア当局が日曜教会学校の女性教師3人を逮捕、起訴していたことが、米宣教団体「殉教者の声(The Voice of Martyrs)」の報告で19日、分かった。3人は容疑を否認している。
同団体によると、改宗を強要されたとされる子供たちは金銭等を譲渡されていないと証言している。子供たちは、いずれもイスラム教家庭出身で、教会へは両親の承諾を得て通っていたという。
第一回公判が今月上旬に行われた。開廷直前、入廷した被告人3人にイスラム急進派の集団が詰め寄り暴力を加えようとしたため、警官が両者を引き離して被告人の護衛につくなど、廷内は一時騒然となった。
開廷後、急進派が傍聴席を埋め尽くし、被告側からの発言を激しい罵声で妨害し続けたという。証言のために入廷していた子供たちが傍聴者の怒号に怯えて証言不能となったため、一時休廷する場面もあった。
起訴状によると、訴えは子供たちの両親からではなく、小学校内で子供たちがキリスト教の歌を歌うのを聞いた同校の校長によるものだった。
「殉教者の声」はキリスト教徒弾圧を監視する国際団体。