故ヨハネ・パウロ二世が今年10月にも聖人に列せられる可能性があると法王庁の司祭が11日明かした。AP通信によると、イタリア国内をはじめ信者の間でも「早く聖人に」との声が高まっている。
聖人に認定されるためには、病気が癒されるなどの奇跡が起きたという証言が必要となる。イタリア各紙によると、「ヨハネ・パウロ二世に病気を治してもらった」という内容の手紙が法王庁に多数寄せられているという。死後早くも列聖が話題となっており、奇跡の報告は今後さらに多く寄せられるとみられている。
各紙によると、列聖は法王庁が審査を行い、通常は死後数十年以上かかる。10月にローマで司教会議が開かれることから、関係者らは「6カ月あれば法王による奇跡に関する資料は必要分確保できる」としており、審査に前向きな姿勢を示している。