▲6日に到着し、いち早く弔問を済ませた(左から)ブッシュ米大統領、ローラ・ブッシュ夫人、現大統領の実父ブッシュ元大統領、クリントン元大統領(6日、AFP=時事)
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の葬儀が8日午前10時(日本時間同日午後5時)から、バチカンのサンピエトロ広場で行われる。アナン国連事務総長ら外国要人のほか、広場内外に信者ら500万人の人出が予想されている。テロ攻撃などを警戒して1万5000人が警備にあたり厳戒態勢を敷いている。
ロイター通信によると、参列を予定しているのは各国の国王や女王9人、大統領や首相ら各国首脳が約70人、他宗教を含む宗教関係の指導者は多数と史上最大規模の葬儀になる見通し。
一方、ローマ法王庁は6日、コンクラーベ(時期法王選挙)を18日に行うと発表した。有権者は80歳未満の枢機卿117人で、投票は無記名で行い、投票数の3分の2を超える票が一人に集中するまで続けられる。(共同) 投票する117人の枢機卿は外部との接触が一切禁止され 法王庁内に用意した宿泊施設に滞在して投票に参加する。
7日には、15ページにおよぶローマ法王の遺書が公開された。法王は遺書で、2000年に退位を検討していたことや、自身の葬儀を母国ポーランドで行うことを考えていると記している。また、「どれほど長く(法王の)使命を続けることになるか、わたしが理解できるように神よ、助けてください。」「私の使命を果たすために神の慈悲によって私を強めてください」と述べている。東西冷戦体制が核戦争になることなく終結したことについて「神の摂理に感謝する」と記した。