昨年11月の米大統領選で再選を果たしたブッシュ大統領2期目の就任式が20日午前11時半(日本時間21日午前1時半)から、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂前で行われた。ブッシュ大統領はレンキスト連邦最高裁長官の立ち会いで宣誓し、「so help me God (神よ、私を助けたまえ)」の一言で結んだ。その後、就任演説を行い、自由、民主主義の確立という基本姿勢を力強く宣言した。
米クリスチャンポスト紙によると、ブッシュ大統領は演説の中で「イエス」や「キリスト」の単語を使用しなかったが、自由について「天と地の創造主」から与えられると言明、また、正義は神から注がれると説明した。
ブッシュ大統領は間接的にイラク戦争にも言及し、対テロ戦争の継続を表明、「独裁者の正体を暴き、憎しみによる統治を打ち破るために、自由の力を結集しよう」と呼びかけ、「希望は更なる希望をもたらし、さらに多くの人々が自由を見つけることになる」と述べた。
ブッシュ氏はさらに「我々の自由の存続はますます、他の地での自由の成功にかかっている。世界の平和を達成するには、世界中に自由を広めることが最短の道だ」と述べるとともに、「究極的な自由の勝利を確信して前進する。それは神の意思による選択だ」と表明した。
「すべての国と文化圏で民主主義の運動と仕組みが育つことを求め、支えていくことが米国の政策だ」と強調。また、「我々と友人の防衛のためには必要とあらば武力行使する」とする一方で、「米国は望まないものに我が国政府のやり方を押しつけたりはしない」と付け加えた。
就任式当日、ブッシュ大統領は聖ヨハネ聖公会の早朝祈祷会に家族と参加した。同聖公会のルイス・レオン司祭は就任式で代表祈祷を執り行った。