16日に報告された調査は、全米カトリック司教協議会が犯罪調査機関に委託したもの。CNNは草案のコピーを入手した模様で、正式な報告は27日に予定されている。
草案によると、疑いがある神父は、52年間に着任した神父11万人のうちの4%にのぼる。そのうち2件以上の容疑がある神父は1800人以上とされ、10件以上の容疑者は133人と報告された。被害者の78%が11―17歳で、7歳以下の児童も全体の6%を占めた。
虐待件数の6700件については調査、立証済みで、1000件は立証できなかった。残り3300件は、事件に関与した神父が死亡したため調査不可能だとのこと。性的虐待の被害者団体は、「教会は事実を長年隠してきた」と批判している。
事態を重く見た米カトリック教会は、法律専門家を通じて事実関係の究明に努めるとともに、被害者と被害者家族のケアを急いでいる。マサチューセッツ州スプリングフィールド教区は18日までに、弁護団を通じて性的虐待の経歴を持つ元神父10人のその後の生活について調査、監視を開始したと報告した。