JR福知山線の脱線事故発生から3日が経ち、犠牲になった人たちの追悼祈祷会が28日、同志社大・京田辺キャンパスの青空チャペルで行われ、関係者や学生ら1500人以上が参加した。同大キリスト教文化センター(鈴木直人代表)が主催した。
参加者を代表して祈祷した同大の越川弘英・助教授は「私たちの考えでは理解できないことも起こるが、亡くなった方々の魂の平安を願うと共に、家族、関係者、友人、ここにいる全ての人に神の慰めが満ち溢れるように」と祈った。
慰めを求める聖書箇所、詩篇139編1節から12節を越川氏と参加者が交互に朗読した後、1分間の黙祷を行った。
同センターによると、今回の脱線事故で同大の学生2人の死亡が確認されているほか、29人が入院、うち25人は重傷。事故の電車に乗り合わせた学生も多くいるとのこと。
川越氏は「これからも心と体に今も痛みを覚えている方々に慰めが与えられるように祈っていきましょう」と呼びかけ、5月にも同様の集まりを予定していると明かした。
参加した同大の学生は「とても悲しいが、亡くなった方々はもっと悔しく辛かったと思う。このような事故は2度と起きてほしくない」と話していた。