JR脱線事故で学生3人が死亡した同志社大は25日、京田辺と今出川のキャンパスで、事故1カ月の節目の礼拝を開いた。
今出川キャンパス(京都市)の礼拝では、同大キリスト教文化センターの越川弘英助教授が「良心の由来するところ−JR列車事故を考える」という題でメッセージをとりついだ。同氏は「企業のルールより命は大切だという最も大切な決まりを優先する志を共有しなければならない」と述べ、犠牲者の死を悼んだ。
京田辺キャンパス(京田辺市)は青空チャペルで犠牲者を追悼する祈祷会を開いた。日本基督教団高の原教会(奈良県)の遠藤勇司牧師は「一人ひとりの命が尊ばれる、安心して暮らせる社会を」と語った。
参加者は、亡くなった同大の学生3人をはじめ、同事故で命を失った多くの人々の無念に思いをはせながら、平安を祈った。