作品は、戯曲「その日、その日にこそ」で79年大韓民国演劇祭戯曲賞、東亜演劇賞を受賞したイ・バン氏の書き下ろし。演出は、86年のソウルアジア大会や88年のソウルオリンピックの演出を手がけたピョ・ジェスン氏。今年10月29日から11月20日までの40ステージにわたるソウル公演を終えての来日公演となった。
昭顕世子を演じるチョ・スンヨン氏=30日、東京・三百人劇場 | |
歴史のなかに埋もれた朝鮮王朝16代仁祖の皇太子・昭顕世子の生き様にスポットを当てたこの叙事詩は、韓国の歴史や文化、またその背景にある日本や中国の歴史理解にも役立つ内容となっている。
本紙の取材に対し、主催の「三・一の会」代表、伊藤勝昭氏は「これからも日韓の演劇交流を活性化させたい」と、日韓交流への更なる意欲を示した。
日韓演劇交流「三・一の会」は1994年以来、李盤・作「東風」、「銃剣と処容の舞い」、「その日、その日にこそ」、高堂要・作「どんま」などのソウル、東京での交互公演を実現。日韓演劇の相互発展と文化交流の増進に貢献している。
劇団「芸脈」代表であり、仁祖役を演じるイム・ドンジン氏は、2002年に国民勲章・王冠文化賞を受章。現在SBS大河史劇「王の女性」、MBS「第5共和国」を撮影している。
公演は12月7日まで、三百人劇場で連日行われる。お申し込み・お問い合わせは公演事務局(03-5281-8066)まで。