オバマ大統領は「私がこの朝餐祈祷会を開催する理由はただひとつです。多忙で多くの課題に埋もれてしまいがちですが、特にこの時期こそ、私たちの贖い主であるイエスキリストがすべてを主観してくださることを覚えて祈りたいからです。」と述べた。
国家朝餐祈祷会には米国で著名なメガチャーチの牧師であるポッターズハウス牧師のT.D.ジェイクス氏、リディーマー長老教会牧師のティム・ケラー氏、ノース・ポイント・コミュニティ・チャーチ牧師のアンディ・スタンレー氏、ニューソング・コミュニティ・チャーチ牧師のデイブ・ギボンズ氏、ナショナル・コミュニティ・チャーチ牧師のマーク・バターソン氏、ノースランド・チャーチ牧師のジョエル・ハンター氏らが招待された。 ギボンズ氏は「想像しがたいかもしれませんが、朝餐祈祷会に出席して、ホワイトハウス内で聖なる時を体験することができました」と朝餐祈祷会に参加した感想を述べた。
それぞれの教会で多忙な一週間を迎える中にあって、各教派を超えて著名な牧師らが米ホワイトハウス内で一同に集い、互いに挨拶を交わした。オバマ大統領は、朝餐の祈祷を行い、2000年前に十字架につけられたイエスキリストの死に焦点を当て「パーム・サンデー(しゅろの主日)の栄光。イエス様が弟子たちの足を洗われる謙遜さを示されました。そしてゴルゴダの丘への十字架を背負ったゆっくりとした行進の後、十字架の痛みと屈辱を受けられました。その瞬間に、イエス様が世の罪を贖われました。私たち人類の過去・現在そして未来の罪をも贖われたのです。そしてイエス様はその死と復活によって私たちにはかり知れない恵みと救いの賜物をお与えになりました」と述べた。さらにオバマ大統領は旧約聖書のイザヤ書53章を引用し、「彼は私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれました。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされました。この恵みは崇高なる恵みであり、また拡張力のある驚くべき恵みです。この朝餐祈祷会を開催する意味がここにあります。米国が国家的に重要な論議を行っている最中にあって、私たちの日常の多忙な生活の最中にあってこそ、私たちは常に事を秩序立って行っていくことを確かにしなければならないからです。どんな状況にあっても聖書の御言葉を打ち砕く物は無く、永遠に残る物です」と述べた。
同祈祷会に招かれたアフリカンメソジスト監督教会初の女性司教となったヴァスティ・マッケンジー氏は、オバマ大統領に「iPad」を巧みに扱う高度な技術力を有する司教であると紹介された後、「この朝、イエス様がすばらしき愛を十字架上で私たちにお示しになられたことを覚え、キリストが天に上げられる聖金曜日を前にして、あなたに感謝いたします。このような混沌とし打ちのめされた世界にあって、あなたは死から命を、絶望から希望をもたらしました」と力強い祈りをささげた。
国家朝餐祈祷会は、米国民の中でオバマ大統領がクリスチャンであると信じる人の割合が減少する最中にあって開催された。2010年12月に米調査機関ライフウェイリサーチによって行われた調査では、米プロテスタント牧師らの間で、オバマ米大統領がクリスチャンであると信じる人の割合は41パーセントであると示されていた。