トゥヴェイト総幹事は、「貧困と暴力により分断されている世界において、私たちが言葉と同様に行いによっても、キリストが十字架から復活されたことの証人としてひとつになって行動していくことが重要です。今年、伝統ある東西教会のキリスト者たちが同一日に主の復活を祝うことができることを嬉しく思います」と述べた。
過去10年間において、東西教会が同一日にイースターを迎えた年は5回存在した。次に同一日にイースターを迎える年は2017年、その次が2025年となっている。1980年代に全東方教会レベルで同一日にイースターを開催するための重要なはたらきがなされたが、当時多くの東方教会が共産主義政権下に存在していたため、作業は難航した。1997年にはシリアのアレッポで東西教会の代表らが集まり、イースターの日付確定法についての再検討およびキリスト教会全体におけるイースターの日付の統一が提案された。トゥヴェイト総幹事は「今後10年間において、東西教会が相互に信頼し、互いにわかり合うことによって、アレッポでなされた提案書を基に、イースターを同一日に設定して共に活動していけることを願っています」と述べた。
トゥヴェイト総幹事は1月にキリスト共同体一致のための祈りの週間に行った呼び掛けを再度行い、キリスト者がキリストが死から蘇られ、弟子たちと食事を共にして復活を祝ったことに倣い、50日間の間進んで互いを食事に招待するように呼びかけ、「食事を共にすることは、神様が与えられた愛と、私たちがひとつであることを祝う力強い方法です。共に食事することによって、天の御国の正義と喜びの前触れとなる人々として互いを捧げているのです。復活された主に私たちがひとつであることを示す良い方法です。この様な食事会は私たちの住むすべてのコミュニティのためではないでしょうか。食卓を囲むことで、互いのことを分かり合い、共に語らい、共に学び、共に笑い、共にフェローシップを強化することで、互いの隔たりを打ち壊すことができるでしょう」と述べた。