【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は12月4日、バチカン(ローマ教皇庁)を訪問、教皇ベネディクト16世と15分間会談した。会談では、目に見える教会の一致、中東のキリスト者が置かれた状況などについて話し合ったという。
「とても打ち解けた親密な会話が出来た。教皇はWCCと、私が総幹事として召された業の重要性を強調した」とトゥヴェイト総幹事は会談後に述べた。
教皇はまた「将来に行なおうとしている働きをどのように開発、計画するかについての関心を示した。教皇自身、WCCの信仰職制委員会に参加したことがあり、わたしたちの働きの重要なことを知っている」、と総幹事は指摘した。
教皇は、1970年代初め、神学者、ヨーゼフ・ラッツィンガー大司教として同委員会の一員だった。
カトリック教会は、WCCに正式加盟はしていないものの、信仰職制委員会、世界宣教伝道委員会、両派合同委員会などには代表を派遣している。また2013年に韓国・釜山で開かれる第10回WCC世界大会の計画にも参画している。
教皇との会談に先立ち、トゥヴェイト総幹事はキリスト教一致推進評議会議長のクルト・コッホ枢機卿とも会談、WCCなどキリスト教連合組織が集まっているジュネーブを教皇が訪問する可能性を検討した。
総幹事は、カトリック系の『フォコラーレ運動』や『聖エギディオ共同体』の本部、「スープキチン」や高齢者施設も訪問した。またローマで開かれたイタリア・プロテスタント連合の礼拝で説教した。