オーディオ聖書の作成・普及活動を行っている宣教団体「信仰は聞くことから」(FCBH:Faith Comes By Hearing、本部:米国)は、今月までに500言語で聖書の音声化が完成したと発表した。これにより世界の46億人が聖書を「聞く」ことができるようになった。FCBHは、2016年までに2000言語で聖書を音声化することを目標にしており、今回の500言語達成は大きな前進だとしている。ミッション・ネットワーク・ニュース(MNN)が伝えた。
FCBHのビル・レーア氏は、今回の500言語達成について、読み書きができるできないに関わらず、今や何十億人の人々が聖書にアクセスすることができるようになった。しかしその事実以上に、2000言語で聖書の音声化を目指すFCBHにとっては非常に大きな前進だと説明する。FCBHによると、2000言語で聖書の音声化が実現した場合、全世界の人口の97%をカバーできるという。
レーア氏は、これまでに聖書の音声化が終わった500言語について、他の言語より重要だというような特別な違いはないと言う。500言語の中には100万人近い使用者がいる言語もあれば、わずか1800人しか使用していない言語もある。レーア氏は、使用者の多少を問わず、FCBHではすべての言語で聖書を音声化することを目標としており、そのためにはどんな苦労も惜しまないと強調する。
FCBHは、今年1月に発生し大きな被害が出たハイチ大地震では、惨事の中でも神が共におられることを知ってもらいたいとして、太陽電池を動力源としたオーディオ聖書を寄付した。現在、約50のチームが聖書の音声化のために27カ国で従事している。