広島女学院大学(広島市東区)のゲーンスチャペルが16日、広島市が魅力的な景観の形成に貢献した建物に贈る「第12回ひろしま街づくりデザイン賞」の大賞を受賞した。
同チャペルは06年に完成した赤レンガ造りの礼拝堂で、建物の形状は聖書で完全数とされる「7」にちなみ七角形。名称は宣教師で初代校長の米国人N・B・ゲーンスからとった。
洗練された技術と経験による、素材を活かした完成度の高い建築物として評価された。同市市長の秋葉忠利氏から賞状を受け取った同大の黒瀬真一郎理事長は「自然豊かな広島と調和する建物にしたかった」(中国新聞)と喜んだ。
同大は1886年、敬虔なクリスチャンで、広島出身の砂本貞吉氏が米南メソジスト教会の協力を得て創立したキリスト教主義の大学。校句にはコリントの信徒への手紙第一3章9節「CUM DEO LABORAMUS(我らは神と共に働く者なり)」を掲げている。